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11月29日-01号

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  1. 岡山市議会 2011-11-29
    11月29日-01号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成23年11月定例会    平成23年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第1号       11月29日(火)午前10時開議第1 会期の決定について第2 常任委員所属変更について第3 決第1号 平成22年度岡山市一般会計歳入歳出決算について 決第2号 平成22年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について 決第3号 平成22年度岡山市用品調達費特別会計歳入歳出決算について 決第4号 平成22年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について 決第5号 平成22年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計歳入歳出決算について 決第6号 平成22年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算について 決第7号 平成22年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算について 決第8号 平成22年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計歳入歳出決算について 決第9号 平成22年度岡山市老人保健医療費特別会計歳入歳出決算について 決第10号 平成22年度岡山市母子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計歳入歳出決算について 決第11号 平成22年度岡山市駅元町地区市街地開発事業費特別会計歳入歳出決算について 決第12号 平成22年度岡山市介護保険費特別会計歳入歳出決算について 決第13号 平成22年度岡山市後期高齢者医療費特別会計歳入歳出決算について 決第14号 平成22年度岡山市公債費特別会計歳入歳出決算について 決第15号 平成22年度岡山市水道事業会計決算について 決第16号 平成22年度岡山市工業用水道事業会計決算について 決第17号 平成22年度岡山市病院事業会計決算について 決第18号 平成22年度岡山市市場事業会計決算について 決第19号 平成22年度岡山市下水道事業会計決算について第4 報第52号 専決処分の報告について 報第53号 専決処分の報告について 報第54号 専決処分の報告について 報第55号 専決処分の報告について 報第56号 専決処分の報告について 報第57号 専決処分の報告について 報第58号 専決処分の報告について 報第59号 専決処分の報告について 報第60号 専決処分の報告について 報第61号 専決処分の報告について 報第62号 専決処分の報告について 報第63号 専決処分の報告について 報第64号 専決処分の報告について第5 甲第263号議案 岡山市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について第6 甲第253号議案 平成23年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について 甲第254号議案 平成23年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第4号)について 甲第255号議案 平成23年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第1号)について 甲第256号議案 平成23年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第257号議案 平成23年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第2号)について 甲第258号議案 平成23年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第1号)について 甲第259号議案 平成23年度岡山市市場事業会計補正予算(第2号)について 甲第260号議案 平成23年度岡山市下水道事業会計補正予算(第3号)について 甲第261号議案 岡山市安全・安心まちづくり条例の一部を改正する条例の制定について 甲第262号議案 岡山市コミュニティハウス条例の一部を改正する条例の制定について 甲第264号議案 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第265号議案 岡山市の証明事務等の窓口を農協に設置する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第266号議案 岡山市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第267号議案 岡山市保育所における保育の実施及び使用料徴収に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第268号議案 岡山市浄化槽保守点検業者の登録等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第269号議案 岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第270号議案 岡山城天守閣条例の一部を改正する等の条例の制定について 甲第271号議案 岡山市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定について 甲第272号議案 岡山市埋立行為等の規制に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第273号議案 岡山市学童校外事故共済条例の一部を改正する条例の制定について 甲第274号議案 岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第275号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第276号議案 指定管理者の指定について 甲第277号議案 指定管理者の指定について 甲第278号議案 字の区域・名称の変更について 甲第279号議案 和気・赤磐共同コンポスト事務組合の解散について 甲第280号議案 和気・赤磐共同コンポスト事務組合の解散に伴う財産処分について 甲第281号議案 当せん金付証票の発売について 甲第282号議案 土地改良事業の計画の概要を定めることについて 甲第283号議案 市道路線の認定について 甲第284号議案 市道路線の認定について 甲第285号議案 市道路線の認定について 甲第286号議案 市道路線の認定について 甲第287号議案 市道路線の認定について 甲第288号議案 市道路線の認定について 甲第289号議案 市道路線の認定について 甲第290号議案 市道路線の認定について 甲第291号議案 市道路線の認定について 甲第292号議案 市道路線の認定について 甲第293号議案 市道路線の認定について 甲第294号議案 市道路線の認定について 甲第295号議案 市道路線の認定について 甲第296号議案 市道路線の認定について 甲第297号議案 市道路線の認定について 甲第298号議案 市道路線の認定について 甲第299号議案 市道路線の認定について 甲第300号議案 市道路線の認定について 甲第301号議案 市道路線の認定について 甲第302号議案 市道路線の認定について 甲第303号議案 市道路線の認定について 甲第304号議案 市道路線の認定について 甲第305号議案 市道路線の認定について 甲第306号議案 市道路線の認定について 甲第307号議案 市道路線の認定について 甲第308号議案 市道路線の認定について 甲第309号議案 市道路線の認定について 甲第310号議案 市道路線の認定について 甲第311号議案 市道路線の認定について 甲第312号議案 市道路線の廃止及び一部廃止について      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 会期の決定について 日程第2 常任委員所属変更について 日程第3 決第1号~決第19号 日程第4 報第52号~報第64号 日程第5 甲第263号議案 日程第6 甲第253号議案~甲第262号議案,甲第264号議案~甲第312号議案      ──────〇──────〇出席議員(51人)            1番  川 本 浩一郎            2番  二 嶋 宣 人            3番  福 島 恭 子            4番  井 本 文 博            5番  高 橋 雄 大            6番  難 波 満津留            7番  佐々木   龍            8番  林   敏 宏            9番  福 吉 智 徳            10番  東     毅            11番  熊 代 昭 彦            12番  佐 藤 人 海            13番  赤 木 一 雄            14番  森 脇 浩 之            15番  北 川 あ え            16番  森 山 幸 治            17番  千 間 勝 己            18番  吉 本 賢 二            20番  田 中 慎 弥            21番  竹之内 則 夫            22番  田 中 のぞみ            23番  林     潤            24番  河 田 正 一            25番  松 島 重 綱            26番  東 原   透            27番  藤 原 哲 之            28番  礒 谷 和 行            29番  鬼 木 のぞみ            30番  長 井 孝 介            31番  森 田 卓 司            32番  藤 原 頼 武            33番  小 林 寿 雄            34番  升 永 市 郎            35番  中 原 淑 子            36番  松 田 安 義            37番  竹 永 光 恵            38番  有 井 靖 和            39番  鷹 取 清 彦            40番  田 口 裕 士            41番  浦 上 雅 彦            42番  宮 武   博            43番  羽 場 頼三郎            44番  下 市 このみ            45番  和 氣   健            46番  三 木 亮 治            47番  三 宅 員 義            48番  土 肥 啓 利            49番  楠 木 忠 司            50番  磯 野 昌 郎            51番  田 尻 祐 二            52番  則 武 宣 弘      …………………………………〇欠席議員(0人-欠員1)      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  高 谷 茂 男       副  市  長  佐 古 親 一       副  市  長  讀谷山 洋 司       理     事  繁 定 昭 男       秘 書 広報室長  田 中 利 直       行政改革担当局長 甲 斐   充       安全・安心ネットワーク担当局長                坂 元 秀 徳       総 務 局 長  片 山 伸 二       企 画 局 長  櫻 井 理 寛       財 政 局 長  内 村 義 和       市 民 局 長  田 淵   薫       保 健 福祉局長  岸   堅 士       保健福祉局こども子育て担当局長                田 中 直 子       環 境 局 長  松 田 隆 之       経 済 局 長  高 次 秀 明       都 市 整備局長  筒 井 祐 治       下 水 道 局 長  宮 原   慎       水道事業管理者  酒 井 五津男       病院事業管理者  松 本 健 五       病 院 局 長  山 上 晃 稔       市場事業管理者  龍 門   功       消 防 局 長  難 波 康 廣      選挙管理委員会       委     員  三 村 俊 隆       事 務 局 長  難 波   巧      監 査 委 員       事 務 局 長  西 本 直 美      農 業 委 員 会       第一農業委員会会長黒 田 栄三郎      教 育 委 員 会       委  員  長  柳 原 正 文       委     員  曽 田 佳代子       教  育  長  山 脇   健      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  佐 藤   武       審  議  監  中 村   稔       総 務 課 長  料 治 茂 樹       議 事 課 長  矢 木 広 幸       調 査 課 長  行 正 彰 夫      午前10時3分開会 ○則武宣弘議長  皆さん御苦労さまでございます。 本日,平成23年11月定例岡山市議会が招集されました。 ただいまの御出席は51名であります。 これより11月定例岡山市議会を開会し,本日の会議を開きます。      ───────────── ○則武宣弘議長  会議録署名議員下市議員土肥議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○則武宣弘議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。      ───────────── ○則武宣弘議長  この際日程に先立ち,市長から上海市及び洛陽市へのシティープロモーション等帰国あいさつの申し出があります。     〔高谷茂男市長登壇〕 ◎高谷茂男市長  皆さんおはようございます。 本日からの11月定例市議会,どうぞよろしくお願いいたします。 それでは,本会議の貴重なお時間をいただきまして,先般の上海,洛陽への訪問について御報告申し上げます。 9月23日から27日までの間,岡山市・洛陽市友好都市締結30周年を記念した「岡山市民友好訪中団」40名の団長として,則武宣弘岡山市議会議長とともに,中国・洛陽市及び上海市を訪問いたしました。 まず,9月23日に上海市で岡山県と連携してプロモーションを行いました。これは,今年8月に岡山県と上海市との間で観光分野における友好交流及び協力協定が締結されてから初めての取り組みとして行ったものであり,上海最大手の新聞社「新聞晨報」の取材対応や上海市政府旅游局副局長との懇談,現地旅行社等への観光セミナーの実施などのトップセールスを行ってまいりました。 その後,洛陽市に25日から27日までの間滞在し,25日には郭洪昌洛陽市長,翌26日には李柳生洛陽人民代表大会常務委員会副主任を訪問し,会談をいたしました。 会談の中では,これまでの30年間,両市の間ではぐくんできた友情や,幅広い分野で積み重ねた交流の成果を確認するとともに,今後も両市にとって実り多い交流をさらに発展させ,新たな交流の歴史を築いていくことを約束いたしました。 また,26日には観光セミナーを開催し,洛陽市政府,旅行社等に向けて本市のプロモーションビデオの放映やプレゼンテーションを実施いたしました。 また,参加者との情報交換を行う中で,洛陽市では今後旅行者が増加していく可能性が高く,本市への誘致にも積極的に取り組んでいく必要があることを改めて実感したところでございます。 なお,今回の上海,洛陽でのプロモーション活動につきましては,「新聞晨報」紙に掲載され,桃太郎のふるさととして後楽園や果物を初めとする岡山の食が紹介されたほか,今月8日から12日にかけて同紙による読者モニターツアーが実施され,27名の方が岡山空港経由で来岡されるとともに,同紙記者による現地取材も行われました。 今後もこうしたさまざまな交流を推進し,各都市との友好のきずなをさらに深めるとともに,シティープロモーションについても継続して行い,岡山への観光客のさらなる誘致につなげてまいりたいと考えております。 最後になりますが,今回の訪問に際しての関係者の御尽力に対しまして,改めてお礼を申し上げますとともに,今後とも国際交流の進展や海外でのシティープロモーションの推進に関しまして,市議会を初め関係の皆様方の一層の御支援,御協力を賜りますようお願い申し上げまして帰国報告とさせていただきます。 どうもありがとうございました。(拍手)      ───────────── ○則武宣弘議長  この際御報告申し上げます。 去る9月26日に太田武正議員から市議会議員を辞職したい旨の願い出があり,地方自治法第126条の規定により,同日これを許可いたしましたので,御報告申し上げます。 重ねて御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から例月現金出納検査の結果について,市長から陳情の処理経過及び結果について,市長及び教育委員会委員長から市議会における説明者の異動についてそれぞれ報告がありましたので,御報告申し上げます。 また,お配りいたしておりますとおり,会議規則第125条の規定により議員を派遣いたしましたので,御報告申し上げます。      ──────〇────── △日程第1  会期の決定について      ───────────── ○則武宣弘議長  日程に入ります。 日程第1は,会期の決定についてであります。 お諮りいたします。 本定例市議会の会期は,本日から12月15日までの17日間といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○則武宣弘議長  御異議なしと認めます。よって,会期は本日から12月15日までの17日間と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第2  常任委員所属変更について      ───────────── ○則武宣弘議長  日程第2に入ります。 日程第2は,常任委員所属変更についてであります。 今回,吉本賢二議員より環境消防水道委員会から経済委員会所属変更についての申し出があります。 お諮りいたします。 吉本賢二議員から申し出のとおり,常任委員会委員の所属を変更することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○則武宣弘議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ──────〇────── △日程第3  決第1号~決第19号      ───────────── ○則武宣弘議長  日程第3に入ります。 日程第3は,決第1号平成22年度岡山市一般会計歳入歳出決算について以下19件の決算についてであります。 これらを一括上程いたします。 これらの決算につきましては,9月定例市議会において,一般会計決算審査特別委員会特別会計決算審査特別委員会企業会計決算審査特別委員会に付託し,閉会中にそれぞれ御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,一般会計決算審査特別委員長の報告を求めます。     〔49番楠木忠司議員登壇,拍手〕 ◆49番(楠木忠司議員)  皆さんおはようございます。少し風邪を引いておりますので,お聞き苦しい点があろうかと思いますが,御容赦をお願いしたいと思います。 それでは,ただいまより一般会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本特別委員会に付託されました案件は,決第1号平成22年度岡山市一般会計歳入歳出決算についてであります。 本決算につきましては,実質7日間に及ぶ委員会を開催したところであり,その中で当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,全会一致で不認定と決定いたしたところでございます。 不認定となった主な理由は,会計処理適正化に向けた全庁調査において,本決算にかかわる平成22年度の消耗品費印刷製本費の調査を行った結果,433件,882万円余の不適正な会計処理が認められたわけでございます。そのために不認定と決定をいたしております。 このことに対し,複数の委員から,平成21年度に引き続き不適正経理が見られたことについては反省をしてほしい,改善があったとはいえ不認定とせざるを得ないとの意見が相次いで出されたわけでございます。 これらのことを踏まえ,今後の対応,対策については,所管の常任委員会である総務委員会において十分な協議をされるよう,委員会として申し入れを行うことを確認し,全会一致で先ほど申し上げましたように不認定としたわけでございます。 さらに,このほかにも一部の委員から,以下の項目についても認定できないとの意見があったことを申し添えておきます。 その内容は,歳入では第1款市税中,固定資産税。第15款使用料及び手数料中,家庭系ごみ処理手数料。第16款国庫支出金中,自衛官募集事務費委託金。第23款市債中,岡山県広域水道企業団水源開発出資金充当であります。 歳出では,第2款総務費中,吉井川水源地域対策基金負担金光ファイバ負担金自衛官募集事業費。第4款衛生費中,指定ごみ袋保管配送業務委託料及び家庭系ごみ有料化に関する経費,岡山県広域水道企業団関係費。第8款土木費中,駅元町地区市街地開発事業費特別会計繰出金。第10款教育費中,給食業務委託料学校教育施設等整備基金積立金であります。 それでは,審査の過程において各委員から出されました主な質問,意見等について順次御報告いたします。 まず,歳入についてであります。 ここでは,各区の市税徴収状況についてが議論となりました。 委員から,岡山市が政令市になって,区ごとに特色を出しながら地域の輝きをつくるということで市としては4区に分けた。各区がどういった特色を持っているかといったことで,市税の徴収額というのは極めて重要な指標ではないかと思っている。その一方,それぞれの区に市税がどう投資されたかということの把握も必要ではないかと思っている。各区ごと市税徴収状況をデータとして整理し,把握する必要があるのではないかとの質問に対し,当局から,各区ごとにデータがそろえればそれにこしたことはないが,できる限り把握に努力したい。ただ,汎用機で市税システムを運用している当市のシステムでは,どこまで抽出できるかどうか,また仮にできないとすれば,幾ら費用がかかるのか,どうすればできるのかといったことについても課題になってくるので,それらを含めて来年度に向けて検討していきたいとの答弁がございました。 次に,第2款総務費についてであります。 ここでは,1,区づくり推進事業について,2,全国自治会連合会等事務局経費について,3,広報紙の配布方法について,4,包括外部監査について,5,行政サービス棚卸しについて,6,選挙事務のあり方について,以上の6点が議論となりました。 まず,1番目,区づくり推進事業についてであります。 委員から,この事業は非常に使いにくいという声が市民から寄せられている。平成21年度まで実施されていたまちづくり活動支援事業と,この区づくり推進事業の予算の推移についての質問がございました。 当局から,平成21年度のまちづくり活動支援事業への補助金の額は26件,1,342万8,300円であり,平成22年度から始まった区づくり推進事業への補助金は57件,2,151万2,600円となっており,件数も実施補助金額もほぼ倍になっているとの答弁がありました。 これを受け委員から,区づくり推進事業については補助申請の手順や実施後の事業報告の方法をもっと簡単にし,地域の方々のどなたでも簡単にできるような方法にしていただきたいが,何かいい方法はとの質問があり,当局から,補助金であるので補助申請をしていただき,区づくり推進事業審査会から推薦を受けた後に事業実施となる。事業が実施されれば完了実績報告をいただいており,金額にかかわらず補助申請,実施後の完了報告という流れは変わらないとの答弁がありました。 これに対し委員から,補助金という制度を助成金や支援金という方向に持っていけないのか。多くの地域でさまざまな活動がされている。そういう方々がこの事業にのりやすいような方向に改善すべきではないかとの意見があり,当局から,貴重な意見として参考にしていきたい。この制度は始まったばかりなので,その審査のやり方や活用方法についても必要があれば見直していきたいとの答弁がありました。 次に,2番目,全国自治会連合会等事務局経費についてであります。 まず委員から,全国自治会連合会等の事務局を市の安全・安心ネットワーク推進室内に設置をしているが,事務局経費を団体からもらっているのかとの質問があり,当局から,全国自治会連合会と岡山県自治会連合会の事務局を安全・安心ネットワーク推進室内に置いて事務を行っているが,光熱水費,電話代等の費用についてはもらっておらず,市が負担している。具体的な幾らという数字は持ち合わせていないとの答弁がありました。 これを受け委員から,それぞれの事務局を岡山市が受けているのに,そこでどれだけ使われたかもわかっていない。財布もそれぞれ別だと思うが,明確に分けて考えなければならないのではないか。財政的なけじめをつけられないかとの指摘があり,当局から,全国自治会連合会等,それぞれの団体で予算を持っており,必要な経費を計上して事業を実施している。事務局の光熱水費や電話代などの経費負担はないが,紙やその他の消耗品等にかかる事務経費については各団体で賄っているとの答弁がありました。 これに対し委員から,光熱水費も含めるとかなり厳密になるが,どれだけ事務局で負担しているのかを数字として明らかにすることも今後の検討課題であるとの意見がありました。 次に,3番目,広報紙「市民のひろば おかやま」の配布方法についてであります。 委員から,市の広報紙が町内会がないところや町内会に入っていない人には届かないという苦情があるが,何か対策を考えているのかとの質問があり,当局から,市の広報紙が一部の市民の方々に届いていない現状は把握している。そういう方に対しては,公民館,郵便局,区役所等に広報紙を置いており,市民に広く届くようにしているとの答弁がありました。 さらに委員から,高齢化が進んでおり,公民館等へとりに行くというのはハードルが高い。配布してもらいたいが何かよい方法はないのかとの質問があり,当局から,町内会がない地域等には一つの方法として,10世帯以上の方々で,その中から代表者を決めてもらい,担当の広報課へ申し出をしていただければ,その代表者のところに届くようにしている。今後も市民の方々に広く広報紙が届くように,よりよい方法がないか,検討をしていきたいとの答弁がありました。 また委員から,配布の方法については町内会経由では網羅できないところがあるが,すべてを町内会でしようとするから無理な話になる。郵便局や配送業者など,別の方法を検討しているのかとの質問があり,当局から,郵便局や配送業者と具体的な話はしていないが,指摘を踏まえて,今後費用対効果も含めて試算をしてみたいとの答弁がありました。 次に,4番目,水道事業について行われた平成22年度の包括外部監査についてであります。 委員から,この包括外部監査については,他都市の報告書と同様の表現を用いたコピーの問題などが起こったが,包括外部監査に対する評価はどのようにしているのかとの質問があり,当局から,コピーの問題については包括外部監査への信頼性を揺るがしたと思う。まことに遺憾であると考えているが,包括外部監査の内容自体の有用性については決してぶれているものではないので,本市にとっても有益であったと評価しているとの答弁がありました。 これを受け委員から,包括外部監査が指摘した老朽管について,水道局は経年管であっても,その交換の必要性の有無については把握している。きちんと計画的に行っていると主張しているのだから,包括外部監査の指摘が必ずしも当たっているとは言えないと思うがどうかという質問に対し,当局から,老朽管,経年管の定義については,包括外部監査の指摘と水道局の見解では,若干違いがあると認識しているが,市民生活を支えるためのライフラインの基本である水道管をしっかりと守っていくために,きちんとした計画に基づいた更新を行っていく。このことは水道局も否定しているものではないとの答弁がありました。 さらに当局から,この問題については2点の整理事項があると考えている。1点は,包括外部監査人について,どういう形で質を確保していくかを課題として考えなければならない。もう一点に,包括外部監査人の選考に際して,外部の目の導入についても検討していかなければならない。現在,内部の整理等を進め,ある程度の方向性を出して,近々に所管の常任委員会で方向性については報告をしたいとの報告がありました。 これを受け委員から,包括外部監査のあり方について,今後所管の常任委員会において十分方向性を見出してほしいとの意見がありました。 次に,5番目,行政サービス棚卸し,事業仕分けについてであります。 委員から,最近の市民事業仕分けは事業強化といったことも選択肢に入っており,削減一辺倒ではなく,市民の意見を反映し,必要とされているものを評価するということは一定の工夫だと思っている。庁内事業仕分けのほうでは,仕分けの結果により強化された内容があるのか。また,市民ニーズを満たすことの評価についてはどうかとの質問があり,当局から,庁内事業仕分けにおいても当然内容によっては強化するものも出てくることがある。庁内事業仕分けは,市民事業仕分けを含め,限られた財源の効果的な有効活用を行政サービス棚卸しの視点とし,選択と集中を旨として実施しており,その考え方は市民事業仕分けでも庁内事業仕分けでも同じであるとの答弁がありました。 これを受け委員から,財政的な削減成果だけではなく,市民サービスの充実の観点を持ってしっかりと行革に取り組んでほしいが所見はとの質問があり,当局から,現代のニーズにそぐわない事業については,大胆にメスを入れていく。その一方で,市民ニーズに対する事業について強化をしていかなければならない。選択と集中の観点で取り組んでいきたいとの答弁がありました。 また別の委員から,市民事業仕分けの検討結果を受けて,財政当局にはどのように働きかけていくのか。また,検討結果を行革の担当部局としては追っていかないのかとの質問があり,当局から,市民事業仕分けの結果について,その後,市の対応方針を決め,財政面での協議が必要な場合は,担当局の側方支援を行う。また,行財政改革大綱の短期計画編に新たなテーマとして計上し,進捗状況についても進行管理をしていくとの答弁がありました。 次に,6番目,選挙事務のあり方についてであります。 委員から,昨年の決算委員会で指摘のあった選挙事務の人員体制について,その後,特に工夫があったかという質問があり,当局から,改善点については平成22年度の参議院選挙から,東区の開票作業に投票用紙自動読取機を導入し,これによって東区の開票作業に係る人員をできるだけ少なくし,他の開票区に人員を配置したとの答弁がありました。 これを受け委員から,努力したかもしれないが,何ら改善ができていないと言わざるを得ない部分がある。人員体制の問題等,課題を残しており,解決できていない。全庁的な協力体制が不十分であるならば,きちんと声を大にして言っていかなければならない。ぜひ,力を入れて,これまで以上にしっかりと全庁的な共通認識で理解して取り組んでもらいたいとの意見がありました。 また別の委員から,人員体制の問題については,時間外勤務手当を削減し,代替休暇をとる制度にしたことが一番の原因であると思う。財政的な問題があることはわかるが,時間外勤務手当を復活させないと人員体制はできないのではないか。その点をしっかりと財政当局へ申し入れをしていただきたいとの意見がありました。 これら意見を踏まえて,当局から,開票事務の迅速化は大きな問題と考えている。その上で,なかなか人員が集まらない。指摘のように,時間外勤務手当の問題もあるが,国からの予算の締めつけなど財政的な問題もあり,選挙事務従事の時間外勤務の振りかえをやめるのは難しい。また,職員の意識の問題もあるが,新規採用職員研修の際に,選挙事務についてもあわせて研修するなど,職員の選挙事務従事について,積極的に関与してもらえる方法を考えていきたいとの答弁がありました。 次に,第3款民生費についてであります。 ここでは,生活保護事業の医療扶助と一般会計からの国民健康保険費特別会計繰出金についてが議論となりました。 委員から,生活保護事業の医療扶助が93億円余に上っていることに対し,生活保護を受けている方々にこれだけの医療費が出ている一方で,保険証がなく病院に行けない子どもたちもいるのが現状である。生活保護を受けている方ばかりに手厚くなっているが,公平感の立場からいえば,一般会計からの国保会計繰出金をもっとふやすべきではないかとの意見がありました。 また別の委員から,生活扶助,医療扶助については国の基準ということだが,人間らしく生活しようと思ったら,これだけの医療費がかかる。それが生活に苦労をして国保料を払ってる人にはできないということになれば,国の言う最低生活の保障にはならないのではないか。根本的に保険料負担の問題があると思う。政策的繰り出し金をふやせば国保の保険料が下がるのではないかとの意見がありました。 これを踏まえて当局から,国民健康保険料の予算立ての仕組みは,先に医療費を見込み,その医療費から国,県からの交付金の見込みを控除し,残りを保険料で賄うようになっている。医療費が年々伸びているので,制度本来の仕組みからすると年々保険料負担がふえることになる。平成19年度に値上げをして以降は毎回政策的繰り出しをふやし,平成21年度は8億2,500万円,平成22年度は18億円を政策的に一般会計から繰り出しをし,保険料の値上げを抑えてきているのが現状である。御理解いただきたいとの答弁がありました。 次に,第8款土木費についてであります。 ここでは,公園愛護委員会についてが議論となりました。 委員から,公園愛護委員会があるところは市からお金が出て公園管理してもらっているが,ないところは業者に管理を委託しているものもある。公園愛護委員会がないところへは,そういった組織をつくっていくのか,それとも市から業者へ管理委託をしていくのかとの質問があり,当局から,公園愛護委員会については,地域と一体的になって清掃活動や公園遊具の状況を確認するといった安全管理をしてもらっており,できるだけふやしていきたいと考えているとの答弁がありました。 これを受け委員から,公園愛護委員会を設立したもともとの趣旨は,地元の皆さんで維持管理をしようということであった。その趣旨を生かしたほうがいいので,もっと積極的に公園愛護委員会をつくるという方向性をはっきり示し,それに向けて具体的な努力をすべきであるとの指摘があり,当局から,小規模の児童遊園地などに公園愛護委員会は特に必要ないが,一定以上の規模の公園については設立することが非常に大切と考えている。今後とも地元のほうと協議をしながら,できるだけ公園愛護委員会をつくっていくというふうに進めていきたいとの答弁がありました。 次に,第10款教育費についてであります。 ここでは,発達障害児の支援に関連して,特別支援教育支援員についてが議論となりました。 委員から,発達障害児の支援についてさまざまな支援事業の取り組みがされており,年々充実していると思う。しかし,特別支援教育支援員の配置については,必ずしもすべての要望にこたえられていない状況である。実態はどうなっているのかとの質問があり,当局から,現状として発達障害だけでなく肢体不自由の子どもたちも含め,幼稚園や小・中学校に280人の特別支援教育支援員を配置している。また,教育相談室内に発達障害専用の相談窓口を設置しており,そこへ発達障害児相談主事も配置し,学校・園にも回って,校内の様子を見た上で,その対応のあり方を学校・園に助言している。支援員の人数が足りないという指摘についてだが,学校・園において発達障害に係る指導力を高めていきながら,支援員もうまく学校・園の体制に入れて対応していきたいと考えているとの答弁がありました。 これを受け委員から,要望はあるけれども,そこまで支援員を配置する必要はなく,相談室もあるので,そこへ相談に行けということなのか。要望にこたえる必要はないと判断していると理解すればいいのかとの質問があり,当局から,発達障害を含めたさまざまな支援について,学校現場の状況や子どもたちの状況を踏まえ,何とかしていかなければならないというのが根本にある。予算の関係もあるが,予算を超えた中で,相談の充実や教員の授業力を高めることも含めて対応をしていく。また,国に対しても人員の配置等について要望をしているとの答弁がありました。 これに対し委員から,この取り組みはあくまで緊急避難だと思っている。障害児に対する教育は単市ではなく,国がきちんと責任を持ってすべきである。人がいないとどうにもならないというところが現実にある。人員が足りないのなら,必要なものは必要と要求していくのが当然であるとの意見があり,これを受け当局から,280名という支援員の数で十分であるという認識ではない。十分な対応をしていくだけのものは要求をしていかなければならないと考えているとの答弁がありました。 以上が平成22年度岡山市一般会計歳入歳出決算の審査を通しての主な議論でございます。 最後に一部委員から,「主要な施策の成果等に関する説明書」の記載については,かなり改善が見られるが,委員会審査の充実のために,さらに見直していただきたいとの意見があったことも申し添えておきます。 また,当局におかれましては,ここで御報告したもののほかに,事業執行における現状や課題に対してさまざまな意見や指摘がございました。これらについても十分認識をし,そして検討し,創意工夫をして今後の市政に反映できるようにしていただきたいと申し添えまして,一般会計決算審査特別委員会の報告を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○則武宣弘議長  次に,特別会計決算審査特別委員長の報告を求めます。     〔28番礒谷和行議員登壇,拍手〕 ◆28番(礒谷和行議員)  皆さんおはようございます。 それでは,特別会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告させていただきます。 本委員会に付託されました案件は,決第2号平成22年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について外12件の決算についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,決第2号平成22年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算については,不適正な経理処理があるとの理由で,全会一致で不認定と決定いたしました。 また,決第11号平成22年度岡山市駅元町地区市街地開発事業費特別会計歳入歳出決算については,一部委員から反対意見があり賛成多数で,その他の決算については全会一致で認定すべきものと決定いたしました。 それでは,委員会審査の過程において特に議論となりました点について順次御報告いたします。 まず,決第2号平成22年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算についてであります。 この決算の審査の冒頭,まず当局から,この会計において不適正な経理処理があったとの報告がありました。内容は,件数は1件,金額は3万8,295円で,事務用品を平成22年度予算で購入したにもかかわらず,平成21年度中に納入した,前年度納入であります。 当局から,陳謝とともに今後の適正化に向けて,全市で,保健福祉局として,そして職員一人一人が反省し取り組んでまいりたいとの決意表明があったことをまず御報告しておきます。 この決算で議論となりましたのは,収納業務等についてであります。 まず委員から,平成22年度の現年度収納率は86.38%で,政令市19市中14位と低いが,収納率向上のためにどのような取り組みを行ったのかとの質問があり,当局から,他都市の例からも収納率の向上には口座振替が有効であると考え,推進員等による口座振替の勧奨のほか,キャンペーンでグッズ配布による勧奨を行っている。平成22年2月からは,届け出窓口である各区役所でも口座振替の勧奨を行っている。また,口座振替も大切であるが,必要な人員については,任期つきとか専門性の高い嘱託職員とか,多様な形での雇用も考えながら対応していきたいとの答弁がありました。 次に委員から,年収が500万円以上でも4.7%の滞納がある。所得の低い方でもまじめに払っている。払える能力がある人には厳しい対応をすべきであるとの指摘があり,当局から,所得は前年度所得であり,現時点では収入が減っている場合もある。基本的には,所得,資産のある人については,適正な滞納整理をしており,平成22年度の差し押さえは,前年度の4倍近い956世帯であるとの答弁がありました。 さらに別の委員から,真に生活に困っている人の生命保険まで差し押さえた例がある。賦課を行う保健福祉局と収納を行う財政局とで保険料の払い方,減免の仕方等の連携は十分とられているのかとの質問があり,当局から,保険料の納付に当たり,個別の事情等がある場合には,料金課が必要に応じ橋渡しをして,より住民に身近な区役所で具体的な相談に応じるなど,市全体として一体的な対応に努めている。また,平成21年度に保健福祉局内に医療費適正化・国保財政健全化連絡会議を設置しているが,そこには料金課も入っている。さらに,岡山市市税等滞納整理強化対策本部においても,全市的に滞納対策に努めているとの答弁がありました。 そして,採決に当たり各委員から,不適正な経理処理があったということを重く受けとめ,この決算については認めるわけにはいかないとの意見表明があり,全会一致で不認定となったのであります。 次に,決第3号平成22年度岡山市用品調達費特別会計歳入歳出決算についてであります。 ここで議論となりましたのは,用品調達と不適正な経理処理との関係についてであります。 まず委員から,用品調達の問題と不適正会計処理の問題は全く関係がないのかとの質問があり,当局から,会計を通して買うのが面倒であるとか,特に出先機関はこの日までにとりに来なさいというような方式ではなかなか対処ができないので,実際には用品品目にあるものを買いながらも請求書で品目を変えさせるという形があったとの答弁がありました。 これに対して委員から,現場にいたら今必要であるのにすぐに納品されないという問題点があると思う。再発防止のためにはどう工夫するのかとの質問があり,当局から,取扱品目を今よりも拡充するとともに,用品の受け取り期間を延ばすという改善を考えているとの答弁がありました。 さらに別の委員からは,特に文具関係は日進月歩で進んでいるので,見直しをしながら各担当課のニーズに合ったものにメニューを移行してほしいとの要望がありました。 次に,決第4号平成22年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。 ここで議論となりましたのは,住宅新築資金等貸付金の滞納整理に向けた取り組みについてであります。 まず委員から,この貸付金では税金のように給料や取引銀行の通帳などを強制的に差し押さえできる効力はあるのかとの質問があり,当局から,この貸付金は私債権であり,税のような公債権と違って強制力はない。法的措置をとり,債務名義を取得すれば差し押さえは可能であるとの答弁がありました。 次に委員から,不良債権は整理回収機構等に譲渡できないのかとの質問があり,当局から,この債権はまだ現年度のものが残っていること,公債費の償還があと10年ほど残っていること,それからこの制度ができた目的,趣旨を考えると,もう少し研究,検討が必要であるとの答弁がありました。 さらに委員から,平成8年度に貸付事業が終えんしてからもう15年になる。債権の差し押さえ等ができる方法があるのであれば,それに向けての施策的な動きと予算,それから必要な人員配置をして一日も早く片づけてほしいとの意見があり,また別の委員から,悪質なものに対してはきちんとした対応が必要であるが,真に生活が大変な人まで差し押さえをしてはいけないので,実態調査は十分に行っていただきたいとの要望がありました。 次に,決第6号平成22年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。 ここで議論となりましたのは,先行取得した保有地の今後の活用方針についてであります。 まず委員から,先行取得した保有地について,これまで本会議でも財政局長が今後活用していくといった答弁をしているが,方針や事業計画などが遅々として進んでいない。コスト面から有効活用するという問題意識を持たないといけないとの指摘があり,当局から,保有が長期化していることに対する問題意識は持っており,保有地の有効活用を進めるために事業計画があるもの,ないものに整理をした上で進めていきたいとの答弁がありました。 次に別の委員から,例えば保有地を売却するということになっても,当時の買い上げ価格と今の土地の相場とのギャップが出てきている中で,価格が下がっても売却するのか,また土地を購入して事業を展開する上では,事業計画の見直しは簡単にしてはいけない。適正な購入判断であったのかということも問われるといった面で,公共用地として先行取得するときの慎重さと売却するときの慎重さを兼ねて真剣にやってほしいとの指摘があり,当局から,購入した土地については,公共用地として市民の福祉の向上につなげるべきものと考えている。そして,事業計画があるものについては事業を進めていき,事業目的を失ったものについては早急に検討し,その中で当初の目的とは違うが公共用地として活用するなり,活用できなければ売却するなりという検討をしていきたい。なお,売却する場合には,差損が出るという反省のもとに立ち,それでも保有しているより売却したほうがよいという判断を慎重に行い,今後の方針を決定していきたい。また,来年度に向けての一つの考え方として,残地と代替地については,これ以上活用の見込みがないということで,一般会計で計画的に買い戻しをしたいと考えており,市として有効活用できないものについては売却していきたいとの答弁がありました。 次に,決第7号平成22年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算についてであります。 ここで議論となりましたのは,財産区の管理のあり方についてであります。 委員から,以前から財産区については公有化,市有化の方向性を議論してきているが,財産区として機能しているのか。また,オープンで民主的な運営ができているのかとの質問があり,当局から,事務的な運用あるいは基金運用については予算,決算等をきちんとやっている。また,意思決定についても,関係町内会の総意や財産区管理会の同意等を確認した上で行っているとの答弁がありました。 次に委員から,財産区財産について岡山市の実態調査の進行状況について質問があり,当局から,今年度末を目途に公有財産台帳を手がかりにして法務局の登記簿あるいは土地台帳と照合作業を行い,資料を収集しているとの答弁がありました。 また別の委員からは,財産区財産の土地を処分するときには,すべての地元同意が必要だが,すべての同意がとれない場合に処理,処分ができないといったことになってしまうので,手続的に解決策がないのかとの質問があり,当局から,財産区の存立意義は財産が基礎になっており,そこを管理しているところがもとになっているので,町内会の総意をとることは避けては通れないとの答弁がありました。 次に,決第11号平成22年度岡山市駅元町地区市街地開発事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。 ここで議論となりましたのは,特定建築者制度や保留床の売却についてであります。 まず委員から,特定建築者である大成建設に保留床の処分についての責任があると思うが,朝日生命とはどういう関係になるのかとの質問があり,特定建築者は市にかわって事業の全部または一部を施行する権能を付与された特定の団体で,公募で選んでおり,朝日生命とは全く関係がない。もともと朝日生命が一部の保留床を買うという意向を示していたため,保留床部分は特定建築者の対象から外していたという図式であり,部分的に市にかわって施行するという権能を持っていたものであるとの答弁がありました。 さらに委員から,朝日生命が保留床を買うということで計画をしていたのに,買わないということが成り立つのか,損害賠償にはならないのかとの質問があり,当局から,一般的に再開発というのはどうしてもそういうリスクがつきものである。正式契約の前なので,そのペナルティーはない形になるし,ほかの都市でも同じような問題が起きているのが実態であるとの答弁がありました。 これに対して別の委員から,市は本当に市民の税金を責任を持って使っているのか聞きたいが,それを堂々とリスクはつきもので他都市でもあるみたいな答弁で果たしてよいのかとの質問があり,当局から,経緯を全く踏まえずに発言して大変申しわけない。朝日生命に計画どおり買っていただくことを当然のように望んでいたが,今のような保留床が処分できない状況になっていることについては大いに反省している。現時点においては,賃料収入があるのは確かであるが,将来的なリスクもあるので,できる限り早く処分をするように門戸を開いて取り組んでいるところであるとの答弁がありました。 次に委員から,特定建築者としての大成建設が選ばれる以前に管理処分計画が決定されていたので,大成建設が保留床まで面倒を見ることはないという趣旨の答弁が昨年あったが,その根拠はとの質問があり,公募する時点での募集において,特定建築者が処分する床としてホテルの床は入っていなかったので,結果的にそこまで大成建設に求めることはできなかったとの答弁がありました。 さらに委員から,市の責任という部分で,結局は市がお金を借りてまで買ってあげたというのが最初のボタンのかけ違いだと思う。そこまで信頼できる相手であったのかとの質問があり,当局から,特定建築者に事業の全部を施行するという選択肢も当時はあったと思う。ただ,特定建築者についていろいろと議論をした途中過程において,朝日生命が途中で保留床の取得を断念したという経緯があった。その中で,そこまで動いてしまっている事業を,地権者にも迷惑がかかる話でもあるし,何とか動かそうということでそういう判断をしたと理解している。特定建築者かわいさのために判断したのではない。今後,こういう再開発を行ったりあるいは特定建築者制度を使う際には,しっかりとそのすべてのリスクを考えて,あるいは関係者の意向,それから関係者の信用度,そういうものを踏まえてしっかり適正な再開発をさせていただきたいとの答弁がありました。 なお,採決を行うに当たり一部委員から,特定建築者制度は企業優遇という点でも疑問がある。福祉や命にかかわる予算を削ってまで行うような不要不急の事業ではない。口約束でスタートしたということでは,税金の使い道として大問題であるという理由で反対表明があったことを申し添えておきます。 次に,決第12号平成22年度岡山市介護保険費特別会計歳入歳出決算についてであります。 ここで議論となりましたのは,要介護度の認定についてであります。 委員から,前回要介護5の方が要支援1とか2になっている例がある。これだけの大きな変動は,生活パターンを崩してしまう。このような大幅な変動をどう分析しているのかとの質問があり,当局から,認定については職員がチェックを行っており,適切なものである。骨折等の傷病の改善がきちんと反映されたものと考えているとの答弁がありました。 次に委員から,ケアマネジャー等からの申請内容がどの程度この審査会で変更されているのかとの質問があり,当局から,申請どおりの認定が85%,要介護度が上がったものが11%,下がったものが4%であるとの答弁がありました。 さらに委員から,介護認定審査会での1件当たりの審査時間は約2分であるが,この時間できちんとした審査ができているのかとの質問があり,当局から,審査会の資料を事前に委員に配付し内容を見ていただいた上で会議に出席してもらうなど,効率的な会議の運営を行っている。審査会の1回当たりの審査件数の35件はふやさないように,平成23年度から合議体を1つふやし47合議体にして,審査が滞ったり審査時間が少なくならないように対応しているとの答弁がありました。 次に,決第14号平成22年度岡山市公債費特別会計歳入歳出決算についてであります。 ここで議論となりましたのは,公的資金の補償金なしの繰上償還についてであります。 委員から,5%を超える高い利率のものがまだあるのかとの質問があり,当局から,5%を超えるものは平成22年度末で元金が約3億6,000万円余,また4%から5%のものが約90億円あるとの答弁がありました。 また別の委員から,3年間で終わるはずの繰上償還がまだ残存している理由はとの質問があり,当局から,もともと繰上償還については,国が地方の行財政改革を促す観点から,各地方公共団体が無駄遣いをせずきちんと行財政改革を進めていくということで認められた経緯がある。その結果,各地方公共団体が一生懸命に行財政改革をして,その対象額が全国的にふえ国の枠を超えてしまい,岡山市として当初の3年間で公的資金の5%以上のものすべてを償還することができず,今後の3年間で追加で償還することになった。この3年間が終われば,5%を超えるものについてはほとんど償還できるとの答弁がありました。 以上,特に議論となりました点について御報告いたしましたが,このほかにも審査の過程において各委員からさまざまな意見や指摘がありました。当局におかれましては,それらを真摯に受けとめ,今後の市政運営に反映させていただきますよう強く要望いたしまして,特別会計決算審査特別委員会の報告を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○則武宣弘議長  次に,企業会計決算審査特別委員長の報告を求めます。     〔32番藤原頼武議員登壇,拍手〕 ◆32番(藤原頼武議員)  それでは,企業会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本特別委員会に付託されました案件は,決第15号平成22年度岡山市水道事業会計決算について外4件の決算についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,決第15号平成22年度岡山市水道事業会計決算については賛成多数で,決第16号平成22年度岡山市工業用水道事業会計決算について及び決第17号平成22年度岡山市病院事業会計決算については全会一致で認定,決第18号平成22年度岡山市市場事業会計決算について及び決第19号平成22年度岡山市下水道事業会計決算については,賛成少数で不認定と決定いたしました。 市場事業会計決算及び下水道事業会計決算を不認定とした主な理由は,会計処理適正化に向けた全庁調査において,平成22年度の営業費用に係る事務費に市場事業会計が5件で9万円余,下水道事業会計が10件で14万円余の不適正な会計処理が認められたためであります。 これについては一部の委員から,当年度の場合,会計上の事務処理を誤っていたもので,そうした誤りは徹底して正していかなければならないが,議会に示された決算書の計数は正しく,ある程度の融通性,弾力性を持った運用も認められる会計だということなどを考慮すれば,認定という判断となった。しかし,このようなことは当然あってはならないことなので,事務執行を含めたさまざまなことを厳しく見直してもらうことを意見として申し添えた上で認定とするとの意見がありました。 別の委員からは,当局が間違いだと認めている誤りを決算を審査する立場の議会が認めるわけにはいかない。今まさに求められるのは,きっちりとやっていくということだ。よって,不認定であるとの意見があり,採決の結果,賛成少数で不認定すべきものと決定したものであります。 今回のこの決算審査においては,会計処理のあり方はもちろんのこと,認定,不認定の意義,位置づけ,審査する議会の立場など,さまざまな角度から意見が出され,熟慮の結果,今回の結論に至ったことを申し添えておきます。 当局におかれましては,今回のことを真摯に受けとめ,これまでの事務処理のあり方を見直し,企業会計の特性もよく研究した上で,適正な事務処理が行われるよう法令遵守を徹底し,今後こうしたことが二度と起こらないように申し入れをしておきたいと思います。 それでは,これ以外に審査の過程において特に議論となった点につきまして御報告申し上げます。 まず,決第15号平成22年度岡山市水道事業会計決算についてであります。 ここでは,有収率についてが議論となりました。 委員から,平成22年度決算では年間有収水量がふえているが,どのような改良を行ったのかとの質問があり,当局から,合併地区を重点的に漏水調査したことや平成21年度から導入した管路機能評価システムにより管路の事故危険度を点数化して順位づけを行い,優先順位の高い場所から老朽管の更新事業を行った結果,有収率が向上したとの答弁がありました。 さらに他の委員から,有収率が現在89%ということは,年間約100億円(後刻,「10億円」と訂正)ほどつくっても売れない水があるということだ。他の政令指定都市を見ると,有収率が90%を超える市が多く,さらに改善が必要ではないかとの指摘があり,当局から有収率の向上は大きな課題と認識している。1%を上げるのも大変だが,少しでも有収率を上げるために管路機能評価システムを使った漏水防止事業を毎年行っていくことで,当面90%を目指したいとの答弁がありました。 また委員から,平成22年度の経常利益が前年度より2億5,000万円ほど上がっていることについて,大変な努力があったと察するが,人件費削減の前倒しといった背景があるのかとの質問があり,当局から,平成22年度は職員を4人削減し,職員給与費は前年度に比べて100万円(後刻,「4,100万円」と訂正)ほど減少しているとの答弁がありました。 これに対して委員から,水道事業は岡山市民にとって大事な事業であり,赤字を出さないために人が減っていくのは健全な経営とは思えないとの指摘があり,当局から,若い世代を補充し,技術,知識ともに継承させて組織を維持していくことが大切であり,そのようにやっていきたいとの答弁がありました。 次に,決第17号平成22年度岡山市病院事業会計決算についてであります。 ここでは,人件費についてが議論となりました。 委員から,病院は人が財産だ。医師,看護師が不足する中で,給与体系が今の現状に見合っているのか。今後は公立といえどもそれなりの額を出して人を集めることが必要ではないか。人件費を抑えてしまうことが果たして病院経営にとってよいことなのか心配だとの質問や意見があり,当局から,医師,看護師不足については採用試験や研修医のマッチング等を行っているが,なかなか厳しいというのが現状だ。市民病院で言えば10対1の看護になっているが,それを7対1にするとより高度な医療ということで点数が上がり,病院の経営は非常に有利になる。それを目指して医療スタッフの充実に努めていきたいとの答弁がありました。 それを受け委員から,厳しい勤務条件に見合った対価という考え方で,ある程度許容範囲の中で給料を出し,よりよい人材を確保していくべきだとの意見があり,それに対して当局から,(仮称)岡山総合医療センター構想に当たっては,人件費比率を現在の53.4%から51%にしていく。そのために人件費を削るというのではなく,稼働率をいかに伸ばすかということになってくる。新しい病院では,かなりの稼働率が期待でき,その中できちっとした給与を払いながら,人件費比率を下げていけると考えているとの答弁がありました。 さらに委員から,公立病院として岡山県のリーダーとなってやっていくという自負を持ってほしい。理想を言えば,医局を持つぐらいのつもりで攻めの経営をすることによって,市民にとってはいつでも安心できるサービスが提供できるよう今後とも頑張ってほしいとの要望がありました。 また別の委員から,厳しい人件費の中では優秀な医者がなかなか残らなくなり,患者が集まらなくなるという負のスパイラルになってしまうが,その対策はとれるのかとの質問があり,当局から,働きがいを持って一生懸命頑張れる環境をどうやってつくるかということが課題であり,それぞれの職員がモチベーションを高められるような工夫をしていかなければならないと考えているとの答弁がありました。 次に,決第18号平成22年度岡山市市場事業会計決算についてであります。 ここでは,一般会計からの繰入金についてが議論となりました。 当局の説明によると,当年度純利益は1億8,900万円余で,一般会計からの繰入金1億4,000万円余がなかったとしても,当年度損益は黒字になるとのことでありました。 このことについて委員から,その要因と今後の目指すべき方向性について質問があり,当局から,人件費の削減,関連事業者棟への入居者増による家賃収入の増加,駐車場料金の徴収開始といったこれまでの取り組みに加え,当年度は維持管理に経費がかかっていた南区福田の土地が評価額の約3倍で売却できたことが大きな要因である。今後も支出の削減,収入の増加に向けた努力を積み重ね,理想と考えている独立採算を目指したいとの答弁がありました。 最後に,決第19号平成22年度岡山市下水道事業会計決算についてであります。 ここでは,下水道使用料の未収金についてが議論となりました。 下水道使用料の未収金9,316万円余のうち1,603万円余が不納欠損として処理されていることに関連して,委員から,残った部分の徴収事務について質問があり,当局から,下水道使用料の未収金については,水道局に徴収委託しており,水道局と協力して回収に努めているとの答弁がありました。 これに対して委員から,使用料,負担金の不納欠損の理由に,所在地不明が多いようだが,下水道局だけで調査を進めるにも限界がある。電気,ガス,水道といったライフライン系の業種との連携を深め,協力体制の構築を目指してはどうかとの意見があり,当局から,他業種との連携はこれまでなかったが,効果的であるかどうかも含めて検討したいとの答弁がありました。 以上,審査の経過を御報告申し上げましたが,当局におかれましては,審査の過程で各委員から出された意見等に十分配慮され,今後の予算編成や事務執行に当たられるよう強く要望いたしまして,企業会計決算審査特別委員会の報告を終わります。 訂正をさせていただきます。 水道事業会計決算の中で,売れない水を「100億円」と言いましたが,「10億円」の誤りでございます。失礼しました。また,職員給与費で「100万円」の減少ではなく「4,100万円」ですので訂正をさせていただきます。まことに申しわけありません。 以上で報告を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
    則武宣弘議長  以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 日程第3の決算中,決第1号平成22年度岡山市一般会計歳入歳出決算について,決第2号平成22年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について,決第11号平成22年度岡山市駅元町地区市街地開発事業費特別会計歳入歳出決算について,決第15号平成22年度岡山市水道事業会計決算について,決第18号平成22年度岡山市市場事業会計決算について,決第19号平成22年度岡山市下水道事業会計決算について,以上6件の決算を他の決算と分離して起立により採決いたします。 なお,本日の起立採決につきましては,車いすを利用の議員に限り,挙手をもって起立といたします。 まず,決第1号平成22年度岡山市一般会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本決算に対する委員長報告は不認定でありますので,本決算を認定することについて起立により採決いたします。 決第1号平成22年度岡山市一般会計歳入歳出決算については,これを認定することに賛成の方は御起立願います。     〔起立者なし〕 ○則武宣弘議長  起立者なしであります。よって,本決算については不認定と決定いたしました。 次に,決第2号平成22年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本決算に対する委員長報告は不認定でありますので,本決算を認定することについて起立により採決いたします。 決第2号平成22年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算については,これを認定することに賛成の方は御起立願います。     〔起立者なし〕 ○則武宣弘議長  起立者なしであります。よって,本決算については不認定と決定いたしました。 次に,決第11号平成22年度岡山市駅元町地区市街地開発事業費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本決算に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○則武宣弘議長  起立多数であります。よって,本決算は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,決第15号平成22年度岡山市水道事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本決算に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○則武宣弘議長  起立多数であります。よって,本決算は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,決第18号平成22年度岡山市市場事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本決算に対する委員長報告は不認定でありますので,本決算を認定することについて起立により採決いたします。 決第18号平成22年度岡山市市場事業会計決算については,これを認定することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○則武宣弘議長  起立少数であります。よって,本決算については不認定と決定いたしました。 次に,決第19号平成22年度岡山市下水道事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本決算に対する委員長報告は不認定でありますので,本決算を認定することについて起立により採決いたします。 決第19号平成22年度岡山市下水道事業会計決算については,これを認定することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○則武宣弘議長  起立少数であります。よって,本決算については不認定と決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました6件の決算を除く他の決算について一括して採決いたします。 これらの決算につきましては,委員長報告のとおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○則武宣弘議長  御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第4  報第52号~報第64号      ───────────── ○則武宣弘議長  日程第4に入ります。 日程第4は,報第52号専決処分の報告について以下13件の報告についてであります。 これらを一括上程し,市長から説明を求めます。     〔高谷茂男市長登壇〕 ◎高谷茂男市長  ただいま御上程になりました報告について御説明申し上げます。 まず,報第52号は,リース公用車が事故により全損したことに伴い,リース車両が返還不能となったことによる債務不履行について,相手方と和解し,賠償額を決定したものでございます。 次に,報第53号は,市有自動車の事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものであります。 報第54号から報第56号までは,リース公用車の事故について,報第57号から報第59号までは,市有自動車の事故について,それぞれ賠償額を決定したものでございます。 報第60号は,公園の管理瑕疵による事故について,報第61号から報第63号までは,道路の管理瑕疵による事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものでございます。 報第64号は,県道吉備津・松島線の足守川橋梁整備に係る工事について,契約金額を変更したものであります。 何とぞよろしくお願いいたします。 ○則武宣弘議長  以上で日程第4の報告を終わります。      ──────〇────── △日程第5  甲第263号議案      ───────────── ○則武宣弘議長  日程第5に入ります。 日程第5は,甲第263号議案岡山市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてであります。 これを上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔高谷茂男市長登壇〕 ◎高谷茂男市長  ただいま御上程になりました議案について御説明申し上げます。 甲第263号議案は,人事委員会勧告等に伴い,職員の給与改定等を実施するため,岡山市職員の給与に関する条例等の一部を改正するものであります。 なお,この議案は,本年12月から職員の給与改定等を実施するため,12月1日に改正条例を施行する必要があることから,他の議案と分離して御審議の上,御議決を賜りますようお願いいたします。 ○則武宣弘議長  以上で市長の提案理由の説明は終わりました。 ただいま説明のありました議案については,地方公務員法第5条第2項の規定により,人事委員会に意見を求めた結果,お配りいたしておりますとおり回答がありましたので,御報告いたします。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。 つきましては,日程第5の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,所管の常任委員会に付託いたします。 委員会審査のため,しばらく休憩いたします。      午前11時49分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時1分開議 ○則武宣弘議長  午前中に引き続き会議を開きます。 ただいまの休憩中に開かれました常任委員会における審査の経過並びに結果について,総務委員長の報告を求めます。     〔33番小林寿雄議員登壇,拍手〕 ◆33番(小林寿雄議員)  それでは,総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会で審査いたしました案件は,甲第263号議案岡山市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてであります。 この審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上,総務委員会の報告を終わります。(拍手) ○則武宣弘議長  以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。 甲第263号議案については,委員長報告のとおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○則武宣弘議長  御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第6  甲第253号議案~甲第262号議案,甲第264号議案~甲第312号議案      ───────────── ○則武宣弘議長  日程第6に入ります。 日程第6は,甲第253号議案平成23年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について以下59件の議案についてであります。 これらを一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔高谷茂男市長登壇〕 ◎高谷茂男市長  平成23年度の補正予算並びに関係諸議案の御審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方に一層の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 まず初めに,会計処理適正化に向けた取り組みについて申し上げます。 本市では,昨年の会計実地検査における会計検査院からの指摘を受け,会計処理の実態を明らかにし,必要な対策を講じるため,全庁を挙げて調査を行ってまいりました。先般,平成14年度から平成22年度分までの全体の調査を終え,一連の調査結果等について報告したところですが,平成22年度分においても910万円余の不適正な処理が認められました。 これを受け,平成22年度の決算審査特別委員会では,国民健康保険費特別会計決算,一般会計決算,市場事業会計決算及び下水道事業会計決算が不認定とされ,また先ほど本会議においても不認定の議決がなされたところであります。この結果について真摯に受けとめ,深く反省しているところであり,心からおわびを申し上げます。今後二度とこのようなことが起こらないよう,抜本的な再発防止策を鋭意実行してまいる考えであり,市民の皆様からの信用と信頼を回復できるよう全力を尽くしてまいります。 次に,先般行いました国への提言,要望活動について申し上げます。 平成19年4月にスタートしたいわゆる第2期分権改革は,地域主権改革関連三法の成立,地域主権戦略大綱の閣議決定と第2次一括法の成立など,住民に身近な行政は地域がみずからの判断と責任で実行できる地域社会の実現に向けて,少しずつではありますが進みつつあります。折しも,第30次地方制度調査会において,住民自治のあり方,大都市制度のあり方等が調査審議されているところであり,本市としてもその動向を注視しているところであります。 こうした中で,高齢者や障害者の福祉,子育てや教育,まちづくりなどを担い,人々の暮らしを支える基礎自治体の自立度を高めて,安全・安心に暮らせる豊かな社会を築いていくため,政令指定都市・岡山として都市ビジョンに沿って必要な施策の展開に努めながら,地方自治の最前線からの積極的な提言を行い,改革の牽引役を果たしていかなければならないと考えております。 こうした認識のもと,10月末から11月半ばにかけまして民主党及び関係府省に対し,国の政策,予算にかかわる事項について要請を行ったところでございます。その中でも,特に来年度から政令指定都市に導入が検討されております地域自主戦略交付金については,対象となる補助金と同額以上を必ず確保することや,配分に当たっては社会資本の整備の進捗度合いなど地方のニーズを十分考慮すること,また使途の限定や制約を最小限にとどめ,地方にとってより自由度の高い制度とすること等を要請してまいりました。これに対し,「今年度の都道府県への導入状況を踏まえ,できるだけ自由度の高い制度になるよう努力したい」との応答があったところであります。 このほか,平成24年度の診療報酬及び介護報酬の改定については,在宅医療・福祉の推進に資する内容とすること,社会保障と税の一体改革においては社会保障制度の運営実態に即した安定的な地方財源の確保を図ること,東日本大震災の復旧・復興予算とともに,被災地以外の地域における都市基盤整備のための財源を確保すること等について働きかけを行いました。 今後とも,「岡山から国を変える」という気概を持って,力強く地方の声を発信してまいる所存でございます。 次に,株式会社林原が所有する岡山駅前の土地について申し上げます。 当該土地につきましては,去る9月21日,会社更生手続中の株式会社林原から,JR岡山駅前の土地をイオンモール株式会社に売却する契約を締結した旨の発表がなされました。本市といたしましては,政令指定都市・岡山の玄関口とも言える場所での大規模開発となることから,外からの新たな集客につながり,本市全体の振興に寄与するような開発がなされることを期待しているところでございます。 とりわけ,中四国の結節点であり,関西圏にも近いという本市の強みを最大限に生かして,岡山駅前の一等地である当該土地の一部に国内外から多くの人が集い,交流し,新たなにぎわいや価値を創造するとともに,全国や海外に向けての情報発信の場となるコンベンション施設等を整備することは,政令指定都市・岡山のさらなる発展のためぜひとも必要であると考えております。 こうした考えのもと,イオンモール株式会社には,これまで更生管財人を通じて働きかけを行ってきたところですが,今月11日に同社社長が本市にあいさつに来られた機会をとらえて,コンベンション施設等の整備,市全体の発展に寄与するような開発,観光バス等の駐車場としての利用への最大限の配慮等を私みずから要請し,強く協力を求めたところでございます。先方からは,市の考えもきちんと聞きながら今後の開発について検討していくとの考えが示されたところであり,今後市として適時適切に協議を進めてまいりたいと考えております。 次に,2月末に本市で発生した虐待による児童の死亡事件について申し上げます。 この事件につきましては,先日母親に対する岡山地方裁判所の判決が出たところですが,本市では今回の事件を受けて岡山市社会福祉審議会の児童処遇部会において,外部の有識者,専門家による客観的かつ専門的な視点からの徹底的な検証を行っているところであり,子どもの命を守るという原点に立ち返り,行政としての適切な対応のあり方についてしっかり検討し,このような痛ましい事件が二度と繰り返されることのないよう,全力で取り組んでまいりたいと考えております。 次に,国連ESDの10年最終年会合について申し上げます。 本市では,本年2月以降,2014年に開催される国連ESDの10年最終年会合の誘致に向けて,私自身も地元関係者の皆様とともに再三にわたり要望活動を行ってまいりました。その結果,去る9月27日,全国7地域の9つの自治体の中から本市が愛知県名古屋市とともに開催地に選定されました。 このたびの決定は,古くから自然と共生し,持続可能な暮らしが息づく本市の特性や,これまでの多様ですぐれたESD活動の実績,そして産学官や岡山県下すべての市町村及び瀬戸内海に面する関係市町による協力体制などが高く評価された結果であり,関係の皆様方のこれまでの取り組みや御協力に対し,改めて敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。 本会合は,本市では初めての本格的な国連関連の国際会議であり,環境先進都市岡山を全世界にアピールし,国際的な知名度や国際的なコンベンション都市としての都市格の向上につなげていく絶好のチャンスであると考えております。このため,太陽光発電やエコ通り,自転車利用促進など,持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させるとともに,2014年を「国際観光元年」として位置づけ,世界各国から岡山を訪問される方々を受け入れるための諸施策を積極的に推進してまいります。さらに,今後一層のESDの浸透と機運の盛り上げを図るなど,本会合の成功に向けて全力を尽くしてまいる所存ですので,引き続き皆様方の御支援,御協力をお願いいたします。 次に,合併地域のまちづくりについて申し上げます。 本市は,いわゆる平成の大合併によって平成17年には御津町,灘崎町と,平成19年には建部町,瀬戸町と合併し,平成21年4月には念願の政令指定都市への移行を実現しました。合併後は,新市建設計画及び新市基本計画に基づいて,新市の均衡ある発展と一体感の醸成に努めてまいりました。同時に,旧町民の皆様の思いを地域づくりに生かすとともに,新市の一体性を円滑に確立するために,各合併地域に合併特例区を設け,各地域を単位とする事務を行っていただいたところです。 来る平成24年1月21日には,建部町合併特例区及び瀬戸町合併特例区の設置期間が満了いたしますが,引き続き合併地域の皆様に御安心いただき,また合併して政令指定都市・岡山になってよかったと思っていただけるよう,新市建設計画等推進本部のもとで新市建設計画,新市基本計画を全庁を挙げて着実に推進してまいります。 なお,懸案となっておりました旧岡山市と各合併地域との市外局番の統一につきましては,これまで早期統一を総務省及びNTT西日本に対し要望していたところですが,明日づけの官報告示をもって正式に平成25年5月1日から統一されることとなりました。このことは,さらに一体感が高まっていくものと考えております。 次に,甲第253号議案から甲第260号議案までの補正予算の概要について申し上げます。 補正額は,一般会計で19億1,500万円余,特別会計で2億7,200万円余,事業会計で3億6,100万円余の増額を行い,合わせて25億4,900万円余の増額となっております。補正に要する一般財源6億9,000万円余については,平成22年度決算に伴う剰余金で対応いたします。 主な内容といたしましては,国・県補助事業の決定を受けて道路新設改良事業,公共街路事業等の公共事業,認知症高齢者グループホーム等改修支援事業を進めます。また,平成23年9月の台風12号等により被害を受けた道路,河川及び農業用施設等の災害復旧を進めます。さらに,給付実績を踏まえた生活保護費や児童扶養手当の所要額及び入園児童の増加による私立保育園に対する運営費委託料等の所要額を確保します。 続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。 甲第261号議案は,関係行政機関等と相互に協力する体制の整備及び市民団体の責務に関する事項を定める等のため,岡山市安全・安心まちづくり条例の一部を改正するものであります。 甲第262号議案は,岡山市津島(後刻,「福島」と訂正)コミュニティハウスを設置する等のものです。 甲第267号議案は,平成22年度税制改正における扶養控除の見直しによる保育料の負担増を防ぐための措置を講ずるものであります。 甲第270号議案は,おかやま備前焼工房の機能を岡山城天守閣に移す等のものであります。 甲第276号議案は,建部町文化センターについて,甲第277号議案は,岡山市会陽の里について,それぞれ指定管理者の指定を行うものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 どうぞよろしく御審議の上,御議決を賜りますようお願い申し上げます。 失礼しました。ただいま「津島」と申し上げましたが,「福島」の間違いでございました。失礼いたしました。訂正させていただきます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ありがとうございました。 ○則武宣弘議長  以上で市長の提案理由の説明は終わりました。 なお,これらの議案に対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承願っておきます。      ───────────── ○則武宣弘議長  お諮りいたします。 議案検討のため,明11月30日から12月1日までの2日間,本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○則武宣弘議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○則武宣弘議長  次の本会議は,12月2日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後1時21分散会...